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見て美しく、食べておいしい!食用菊の育て方・種類を徹底解説!!

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見て美しく、食べておいしい!食用菊の育て方・種類を徹底解説!!

食用菊の代表的な品種「阿房宮」

 

紫系統の食用菊の代表的な品種「かきのもと」

 

 

食用菊とは  食用菊の基本情報

食用菊とは一般に栽培される菊(イエギク)の一種で、特に食用として栽培されている菊のことです。

食菊、料理菊とも呼ばれます。

種としてはイエギク(園芸店で売られている観賞用のキクなど)と同じで、形態や生態で大きな違いはありません。

イエギク(家菊)の学名は Chrysanthemum × morifoliumです。また日本人の学者北村四郎がつけたChrysanthemum × grandiflorum Kitam.も存在しています。

食用菊は、イエギク(園芸店で売られている観賞用のキクなど)の中から、花弁の苦味が少なく、甘みや香りが良いものを選抜し、品種改良されたキクです。

 

食用菊の食べ方

刺身のつまとして、花弁を醤油に浮かべて刺身とともに食べる。

和え物、お浸し、天ぷら、酢の物、吸い物など、工夫次第で様々です。

料理に色どりを添え、料理が華やかになります。

 

食用菊の育て方

食用菊の育て方は、基本的にイエギク(園芸店で売られている観賞用のキクなど)と同じです。

皆さんも是非食用菊を育てて、見て、味わって楽しんでみませんか?

 

食用菊の歴史

キクという植物が中国からはいってきたのが平安時代です。

そしてキクの花弁を食用とする習慣は、江戸時代から始まったとされています。

江戸時代から長い時間をかけて、食用菊が品種改良されてきたのです。

 

食用菊の系統

食用菊は、おなじみの刺身のつまに使われる菊(つま菊)などの小輪種と、花弁が大きく花弁の可食部が多い大輪種に大別されます。

食用菊の花の色は、黄系統、紫系統があります。

 

食用菊の農業

青森、山形、愛知、新潟などが有名な産地です。

 

 

食用菊の情報早見表

 

意外と注意してほしいのは、水切れには弱めですが、夏場高温多湿、根の多湿には弱い」ということです。

水はけ良い土で根が乾いてから水をやりましょう。また選定や置き場所を工夫して、風通しを良くしましょう。

食用菊の情報早見表
生活環 多年草(冬に葉は枯れるが、茎や根の一部は生きて春に芽吹く)
高さ ~100cm程(品種による)
日光 好き
耐寒性 強い(-5℃以上)、(冬に葉は枯れるが、茎や根の一部は生きて春に芽吹く)
耐暑性 強い
耐乾性 水切れに弱い
耐湿性
高温多湿、根の多湿には弱い。
花・果実・種子 黄、紫、種子もできる。

 

 

食用菊の育て方早見表

食用菊の育て方は、基本的にイエギク(園芸店で売られている観賞用のキクなど)と同じです。

食用菊の育て方早見表
育てやすさ 非常に育てやすい(高温多湿の夏は注意)
気温 15~30℃
日当たり、置き場所 日当たりがよく風通しのいい場所、マンションのベランダも可
用土土壌
一般の培養土で水はけのよい土
水やりのタイミング 土が乾いたらしっかり水をやる。根を多湿にしない。
肥料 液肥は1~2週に1回。置き肥の化学肥料、有機肥料は春、夏、秋、冬
病害虫 アブラム、シハダニ、ネキリムシ、風通しが悪いと葉が枯れやすい。
日常の管理
枯れ葉、枯れ花を除去 キク科の天敵、アブラムシ、ハダニに注意

 

 

 

食用菊の栽培難易度

食用菊の育て方は、基本的にイエギク(園芸店で売られている観賞用のキクなど)と同じで、育てやすいです。

きれいな形に仕立てるのは技術が要りますが、普通に育てて花を楽しみ、花弁を食べるのであれば、特別必要な技術はいりません。

 

キクは夏場に注意

ただキクは夏場の夏場の高温多湿、根の多湿には弱いので、そこだけを注意してください。

具体的にはしっかり土が乾いたら水をやることです。土が常に湿っていると、意外とすぐ根腐れしてしまいます。

 

キクの冬場の過ごし方

真冬は、葉がほぼ枯れます。

根元の茎は生きていて春には芽吹きます。

地上から10~20cmの高さで刈り取って春に備えてください。

月2回ぐらいで水を与えてください。

 

 

 

食用菊の種類

黄色小輪系統

「こまり」、「星のかけら」、「とよおんちぎり」、「とよおんうんぜん」、「豊の秋」、「豊温山吹」、「とよおん秋宝」、「秋月」、「金錦」

紫(桃)色小輪系統

「星の桜」

 

黄色小輪系統

阿房宮

青森県八戸市の特産。黄色大輪の食用菊の代表品種。八重咲きで晩生。

香りと甘味が強く、舌触りがよいとされる。

江戸時代に豪商七崎屋半兵衛によって京都から八戸に持ち込まれたと伝えられている。

 

阿房宮

 

「松風」・・・人気の高い品種、  「十五夜」・・・阿房宮より早生の品種、 「八戸1号・八戸2号」・・・十五夜より早生品種、 「岩風 」・・・やや小輪

 

紫(桃)色大輪系統(中輪も含む)

「かきのもと」(新潟県)、「もってのほか」(山形県)、「延命楽」(山形県庄内地方)、「おもいのほか」(新潟県長岡地方)、「かしろ」(山形県置賜地方)など。

新潟県から山形県にかけて栽培される晩性の八重咲き紫赤色の系統群です。

花弁が管弁(花弁が管状)の系統です。

いずれも紫(桃)色大輪系統食用菊の代表的な系統で、苦味がなくシャキシャキとした食感が特長で、食味が良いです。

 

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