目次
冬花の女王!シクラメンの育て方・種類
芳香性シクラメン
左からプリティープリンセスフレグランス、雅の舞、ファルバラローズ、桜の舞
シクラメンとは
シクラメンとはサクラソウ科シクラメン属に属する多年草の球根植物です。
シクラメンは地中海地方が原産です。
冬に美しい花を咲かせ、園芸店やホームセンターでも秋から冬にかけてたくさん販売されています。
多くの園芸品種(園芸のため作られた種類)があり、いい匂いのする芳香シクラメンや八重咲のシクラメンなどもあります。
ガーデンシクラメンと呼ばれるものは、寒さに強いシクラメンの小型種です。ガーデンシクラメンは、シクラメンよりも小型で寒さに強いのが特徴です。
お好みのシクラメンを部屋や庭に飾っておくとその空間がとても華やぎます。
是非シクラメンを育ててみてはいかがでしょうか。
参考:楽天市場
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/シクラメン
芳香性シクラメン 雅の舞
シクラメンの情報早見表
シクラメンの情報早見表 | |
生活環 | 多年草 |
高さ | 10~60cm程 |
日光 | 好き |
耐寒性 | やや強い(品種によって0~-5℃以上)、ガーデンシクラメンは強い(-5℃以上) |
耐暑性 | 弱い |
耐乾性 | 水切れに弱い |
耐湿性 |
高温多湿にかなり弱い |
花・果実・種子 | 開花後に形成、種をつけておくと株が弱る |
シクラメンの育て方早見表
シクラメンの育て方早見表 | |
育てやすさ | 秋から春にかけては育てやすい(高温多湿の日本の夏は高難度) |
気温 | 5~15℃(涼しのが好き)、夏は涼しい日陰へ |
日当たり、置き場所 | 日当たりがよく風通しのいい場所、日の当たる室内、マンションのベランダも可、夏の移動を考えると鉢がおすすめ |
用土・土壌 |
一般の培養土で水はけのよい土 |
水やりのタイミング | 土が乾いたらしっかり水をやる(塊茎にかけないように) |
肥料 | 液肥は1~2週に1回。置き肥の化学肥料、有機肥料は春、夏、秋、冬 |
病害虫 | アブラムシ、ネキリムシ |
日常の管理 |
枯れ葉、枯れ花を除去 アブラムシに注意 |
芳香性シクラメン 桜の舞
シクラメンの栽培難易度
涼しくなった秋から春にかかけては、非常に簡単です。
しかし夏越しは難度が跳ね上がります。
地中海原産のシクラメンの特徴を一言でいうと、高温多湿が大の苦手ということです。
ですので、日本の高温多湿の夏は大の苦手です。
夏は涼しい日陰に移動させてください。
多湿が苦手なら水は必要ないのかというとそうではありません。
水をよく吸うので、乾いたらしっかり水をやる。なおかつ土は多湿にならないように。
日本の夏にとって、これが非常に難しいポイントです。
水はけのよい土に植えて、水はしっかりやりつつも、常に湿りすぎないようにするのです。
山間部でない限り、シクラメンを毎年夏後視させるのは至難の業です。
夏越しのポイントは後述していますので「シクラメンの基本管理」をお読みください。
シクラメンの基本情報
シクラメンとはサクラソウ科シクラメン属に属する多年草の塊茎植物の総称です。
シクラメンの球根のように見えるものは茎(正式には胚軸)が養分を蓄え肥大したもので、塊茎と呼びます。
ジャガイモやサトイモの「イモ」と同じようなものです。
園芸店で出回るシクラメンは「Cyclamen persicum」という花が大きい種です。品種改良され花が大きく美しくなっている種です。
他にも花が小さく耐寒性の強いガーデンシクラメン(のち詳述)、同じく花が小さい原種系のシクラメン(シクラメン コウム)などがあります。
地中海原産の植物なので、冷涼で乾燥した気候を好み、高温多湿を嫌います。
シクラメンは食べられる?
昔はヨーロッパの一部地域で、シクラメンの塊茎(球根のように見える塊)をデンプン源として利用していました。
シクラメンの塊茎は保存がきくので大航海時代にデンプン源の保存食として船に積まれていたともいわれています。
しかしサポニン配糖体のシクラミンなどの有毒物質を含んでいるので、シクラメンの塊茎を食べるには毒抜きが必要でした。
そのため大航海時代以後、ヨーロッパにジャガイモが入ってくると、食べられることはなくなったようです。
実は知られていない!?シクラメンの様々な呼び名
シクラメンの正式和名は2つあります。「ブタノマンジュウ」(豚の饅頭)と「カガリビバナ」(篝火花)です。
「ブタノマンジュウ」(豚の饅頭)とは、西洋では「豚のパン」と呼ばれていたり、塊茎の饅頭がつぶれたような様子から、東京大学の大久保三郎が名付けました。
しかし、ブタノマンジュウはさすがにかわいそう・・・ということで、植物学者の牧野富太郎は、「カガリビバナ」(篝火花)と名付けたのです。
そしてシクラメンは、「ブタノマンジュウ」(豚の饅頭)と「カガリビバナ」(篝火花)という2つの和名(正式名称)を持つことになったそうです。
ヨーロッパでは豚のパン!?
ヨーロッパでは「アルプスのスミレ」「豚のパン」などと呼ばれていました。
豚がシクラメンの塊茎を好んで食べたことから「豚のパン」と呼ばれていたみたいです。
人も毒抜きをしてシクラメンの塊茎を食べていたようですから、当然豚も好物なのかもしれません。
シクラメンの塊茎を掘り返しただけで食べないという話もあるそうです。興味のある人は試してみては?笑
ガーデンシクラメンとは
ガーデンシクラメンと呼ばれるものは、シクラメン(Cyclamen persicum」)と原種のシクラメン(小型の花で、ミニシクラメンとも呼ばれる)を交配、選抜して作られた、寒さに強いシクラメンの小型種です。
したがってガーデンシクラメンは原種系のシクラメン(ミニシクラメン)の影響で、花が小さく寒さにも強い特徴を持っており、地植えで屋外栽培できます。
ただし、シクラメンと同じで、高温多湿は苦手なので、夏越しの難しさは同じです。
シクラメンの基本管理ポイント
地中海原産の植物なので、涼しくで乾燥した気候を好み、高温多湿を嫌います。
涼しくなった秋から春にかかけては、日当たりのよい屋外や室内で育ててください。
高難度のシクラメンの夏越し
夏のシクラメンの置き場所
殆どの人は夏にシクラメンを枯らせてしまいます。
地中海原産のシクラメンの特徴を一言でいうと、高温多湿が大の苦手ということです。
ですので、日本の高温多湿の夏は大の苦手です。
夏は涼しい日陰に移動させてください。夏の直射日光や西日が当たらないようにしてください。
夏のシクラメンの水やり
多湿が苦手なら水は必要ないのかというとそうではありません。
水をよく吸うので、乾いたらしっかり水をやる。なおかつ土は多湿にならないように。
日本の夏にとって、これが非常に難しいポイントです。
水はけのよい土に植えて、水はしっかりやりつつも、常に湿りすぎないようにするのです。
山間部でない限り、シクラメンを毎年夏後視させるのは至難の業です。
ですがお切り入りのシクラメンを毎年夏越しさせて育てるのは、非常にうれしいです。
愛着も倍増します。是非夏越しにチャレンジしてみてください。
夏越ししてからといって毎年花をたくさんつけるわけではありませんが・・・笑。
夏場のシクラメン