カッコいい古代魚!大迫力で獰猛な牙魚、タライロンの育て方
通称:リアルタライロン
タライロンとは
鋭い歯(牙)とそのシーラカンスのような古代魚の姿から最近人気が急上昇中の淡水魚(熱帯魚)です。
その姿から「淡水のシーラカンス」とも呼ばれています。
性格も獰猛で、牙があるため牙魚と呼ばれ、野性味あふれるのが人気のポイントです。
大きく3つの種類に分類され、大きさは種によって50~100cmと様々です。
南米原産で、条鰭類のカラシンという魚(分類群)なかまです。
丈夫で買いやすい熱帯魚ですので、一度育ててみてはいかがでしょうか。
アマゾン川水系やオリノコ川水系など、生息地域によって希少性や価格、姿や性格も変わってきます。
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タライロンの分類
大きく3つの種類に分類されます。大きさは種によって50~100cmと様々です。
タイガーホーリー(タライ―ラ、Hoplias malabaricus)、ブラックタライロン(ホプリアスクルピアHoplias curupira)、アイマラ(リアルタライロン、マクロフタルムス、Hoplias aimara)です。呼び方が様々で、注意が必要です。
またこの3種をまとめてホプリアス(Hoplias)と呼びます。
ホプリアス(Hoplias)属ということです。
以下に3種類を解説しています。
タライロンの育て方
基本的な熱帯魚の育て方と同様です。水温23~28℃、pH6~7ぐらいで飼育できます。
魚食性が強く、餌はキンギョ、ドジョウなどの生餌、魚や肉の切り身が好物です。
ある程度の大きさになると、冷凍アジ、冷凍ワカサギなども便利です。
また、上手くすれば、人工飼料も食べます。
空腹のときだけしか人工飼料を食べなかったり、毎日は切り身を食べなかったり、個体によって餌の選り好みが強い熱帯魚です。
大きく育てたい場合は、やはり人工飼料ではなく、魚、肉などを中心に与えるのがよいでしょう。
非常に凶暴で縄張り意識が強く、同形態の魚類(タライロンと似ている体高のある魚)との混泳はほぼ不可能です。
タライロンと同じかそれ以上の大きさのポリプテルス、プレコなどでは何とか混泳可能ではあります。それも個体によりますが・・・。
また水替えの時などに注意が必要で、アイマラ(リアルタライロン、マクロフタルムス)は水槽に手を入れると確実に嚙まれます。
噛まれるとかなり深く切れます。大型のタライロンになるとかなりの重症になる恐れがあります。
タライロンの病気
水槽への導入時に白点病にかかりやすいです。
特に水質が悪化するとかかります。
症状は、目や体に白い物体が付着します。
悪化すると穴あき病と言って、頭部に傷が付きます。そしてその傷の後は残ります。
治療としては、毎日の水替え、塩浴、自然治癒です。
白点病用の治療薬という選択肢もあります。
古代魚ということで薬耐性は弱いらしいですが、他の古代魚程、薬に弱くは無いようです。
一度軽くかかって治れば、免疫も付きますので、水質さえ気を付けていれば、以後気にならなくなるでしょう。
タライロンの種類(種)
タライロンは、タイガーホーリー(タライ―ラ)、ブラックタライロン、アイマラ(リアルタライロン、マクロフタルムス)大きく3つの種類に分類されます。
大きさは種によって50~100cmと様々です。
価格も2000円~で様々です。
タイガーホーリー(タライ―ラ、Hoplias malabaricus)
トラのような縞模様があり、茶褐色の体色をしています。
タライロンの中では比較的小型で、最大50cm程です。そのため、90cmの水槽で飼育することが可能です。
手にかみついてくるような凶暴な性格なので注意してください。
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ブラックタライロン(Hoplias curupira)
黒い体色に黄~茶褐色の斑点があります。最大約60cmです。
底の砂利など、周囲の色や気分によって体色は様々に替わります。
タライロンの3種の中では、最も「淡水のシーラカンス」とよばれるのにふさわしい姿です。
タライロンの中では、比較的性格は大人しいので混泳はしやすいです。
それでも、自分より小さな魚は、攻撃して食べようとします。
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アイマラ(リアルタライロン、, ホプリアス アイマラ、ホプリアス マクロフタルムス、Hoplias aimara、Hoplias macrophthalmus)
通称リアルタライロンです。3種の中ではもっとも大型になり1m近くになると言われています。
タライロンの中では最も凶暴で気性が荒く、混泳が非常に難しいです。
水槽に手を入れると確実に噛まれます。そしてかなりの深手を負います(経験談)。
混泳に関して、個人的には、プレコとポリプテルス、アカヒレとは可能でした。アカヒレは小さすぎて無視です笑。
最大体長約1.5m、体重約45㎏の記録があります。
鰓蓋のふちには。黒く丸い斑点があるのが特徴です。
タイガーホーリー(タライ―ラ)やブラックタライロンに比べて、目の割合が大きいです。
より獰猛で大型の牙魚、古代魚を求める愛好家からは、非常に人気があります。
価格は、3種類のタライロンの中では最も高いです。
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リアルタライロン(アイマラ Hoplias aimaraとマクロフタルムス Hoplias macrophthalmus)の分類
リアルタライロンは永らく、アイマラ(Hoplias aimara(Valenciennes、1846))とマクロフタルムス(Hoplias macrophthalmus(Pellegrin、1907))の2種類に分類されていました。
しかし最近(2006年)の論文で、アイマラとマクロフタルムスは同種(シノニム)とされました。
アイマラの方が早い時代に命名されていたので、国際命名規約にしたがって、2種をまとめてアイマラ(Hoplias aimara)と呼ぶようになりました。
参考論文:(George MT Mattox、MônicaToledo-Piza、Osvaldo T. Oyakawa、およびJW Armbruster、2006)
しかしアイマラ(Hoplias aimara(Valenciennes、1846))とマクロフタルムス(Hoplias macrophthalmus)は同種といえども地域差、個体差が大きく、今後の研修次第では、分類に変更があるかもしれません。
アイマラ(Hoplias aimara)の方が頭が細く、マクロフタルムス(Hoplias macrophthalmus)の方が、頭が大ききく太い姿です。