目次
耐寒性、耐凍性を徹底検証!エンセファラルトス Encephalartos(オニソテツ属) 凍結時の対処法
2020年から2021年にかけてのの冬は、大寒波がやってきました。
1日の平均気温が-1~-2℃の日が3日間、その1週間後には1日の平均気温が-2~3℃の日が3日間続きました。
関西平野部です。
私の育てているアガベ、アロエは尽く凍結してしまいました。一部生き残ったアガベ、アロエもいます。
エンセファラルトス Encephalartos (オニソテツ)についても大寒波の影響をもろに受けました。
エンセファラルトス(Encephalartos)の耐寒性は、品種(種類)によって様々です。
氷点下数度で凍結の被害を受けるエンセファラルトス、受けないエンセファラルトスの種類(品種)報告をします。
かなり希少で、高価な植物なので参考にして下さい、貴重な検証結果です。
是非参考にして下さい。
耐寒性の低い(大寒波で被害を受けやすい)エンセファラルトス(Encephalartos)の品種(-2~3℃が3日程度)
エンセファラルトス(Encephalartos)は、0℃程の耐寒性はあります。
今回の報告は、1日の平均気温-2~3℃の日が、3日間続いた時の耐寒性です。
いわゆる大寒波と呼ばれた時です。
エンセファラルトス ロンギフォリアス(encephalartos longifolius)
塊茎部が3センチ程度の子株です。
凍結で大ダメージを受けました。地上部や根の一部が枯れてしまいました。
エンセファラルトス ヌビモンタヌス(encephalartos nubimontanus)
塊茎部が1センチ程度の子株です。発芽2~3年程です。
同じく凍結で大ダメージを受けました。地上部は枯れ、根の一部も枯れました。
エンセファラルトス ダイエリアヌス(encephalartos dyerianus)
4枚の葉が全て枯れました。
更に、塊茎部が凍結していました。1~2週間かけて少しずつ弱って行きました。
塊茎が7センチ程で、ある程度の大きさの株でしたが、塊茎は凍結してしまいました。
耐寒性の高い(大寒波で被害を受けにくい)エンセファラルトス(Encephalartos)の品種(-2~3℃が3日程度)
エンセファラルトス ホリダス(encephalartos horridus)
大株は、大寒波による被害は、全くありませんでした。
子株は一カ所葉焼けした感じですが、基本的に問題ありませんでした。
恐らくエンセファラルトスの中で、ホリダスが1番耐寒性が強いと思えます。
エンセファラルトス プリンセプス(encephalartos princeps)
晩秋に展開した新葉が、固まる前に大寒波がきました。そのため新葉の一部が枯れてしまいました。
それ以外の寒波の影響は、見られませんでした。
エンセファラルトス レーマニー(lehmannii)、ゲリンキー(ghellinckii)、ラナタスス(lanatus)、ユージンマレイシー(eugeneーmaraisii)、アレナリウス(arenarius)、ケーファー(caffer)、ドロミティカス(dolomiticus)
これらの品種は、大寒波の影響をほぼ受けませんでした。
ドロミティカス(dolomiticus)は塊茎1センチ程の子株にもかかわらず、大寒波でも葉に全く影響を受けていませんでした。
エンセファラルトスの中でも、ドロミティカス(dolomiticus)は相当な耐寒性のようです。
因みにレーマニーは子株だったので、少し葉焼けました。
よくそんな貴重な株をがっつり屋外に出しておくなという突っ込みはなしで笑
できるだけ日本の寒さに慣らして、日本の気候に馴染んで育っていって欲しいためです。
野生の力を引き出して育てたいのです。
エンセファラルトス(Encephalartos)が凍結した時の対処法
凍結してしまうと、地上部が徐々に枯死してきます。
地上部が枯死してしまっても、塊根部の一部が生きていることはあります。
すぐに壊死している部分を切り取り、切り口に石灰を塗してしっかり切り口を乾燥させましょう。
その後、乾燥めに保った水はけのいい土に埋めて(上下を間違えないように)萌芽の可能性を待ちましょう・・・・・・。
後はエンセファラルトスの生命力にかけるしかありません。
凍結したエンセファラルトス(Encephalartos)、凍結しなかったエンセファラルトス(Encephalartos)のまとめ
エンセファラルトス(Encephalartos)は、寒波到来時は室内に取り込むのが無難です。
エンセファラルトス(Encephalartos)は、かなりの耐寒性があるので、年2~3回程度の積雪なら耐えられます。
しかし品種によっては、-2~3℃の日が3日間以上続くような、本格的な寒波では、凍結してしまいます。
たとえ屋外で寒波を乗り切っても、葉にダメージを追うことが、あります。
特に子株は葉に被害を受けやすいです。
葉の傷みも含めて、愛でることができる人は、屋外で寒さに当てて、日本の冬に馴染んでもらいましょう。
そうすることで耐寒性は増します。
しかし-2~3℃以下の日が数日続くような日は、屋内に取り込みましょう。凍結の恐れがあります。
皆さんお気をつけください大泣