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植えつけた野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)の対策「部分的用土入替法」 ー市民農園(貸し農園)で家庭菜園2020 栽培記録4ー
植えつけた野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)
野菜の植え付けの時期に、植えつけて1~3週間の範囲で、植えつけた植物が根元から枯れる現象が頻発しています。
この現象は「青枯れ病」とも呼ばれ、去年にもみられた現象です。
元気な青い野菜苗が突然枯れるので青枯れ病と呼びます。
特にキュウリ、トマトに被害が出ました。
キュウリは7本中すべて、トマトは6/8、ナスは1/7の割合で枯れました。
被害を受けたキュウリ
被害を受けたトマト
写真を見てもらうとわかると思いますが、根元から枯れてきています。
葉脈や葉も枯れかけています。
枯れ方から見て、維管束や導管に病原菌が侵入していると考えられます。
所々葉の色が悪くなています。導管に、土壌細菌が入っているようです。
来年は土壌の入れ替えをしようと思います。
植えつけた野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)の原因
根元から枯れ、葉脈や葉も根元に近い方から、枯れが進行しています。
青枯れ病は、維管束や導管に病原菌が侵入していると考えられています。
これは土壌の細菌による影響です。
この畑は以前水田であったので、非常に泥質の強い土壌で、乾くとカチカチになり、雨が降るとドロドロになります。
畑の野菜の生育には向いていない病原菌が多いようです。
結局最初に植えたキュウリはすべてこの根元が枯れる現象で全滅しました。
農家泣かせといわれるこの青枯れ病について、簡単にできる対策はないかと「部分的用土入替法」を開発しました!!
植えつけた野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)の対策「部分的用土入替法」
この野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)について、対策を講じました。
土壌が原因ということは濃厚なので、土壌の入れ替えを行いました。
ただし、畑のすべての土壌を入れ替えることは非常に時間も労力も費用も掛かります。
最も被害を受けやすいのは野菜苗が根付く時です。
そこで、その野菜苗を植える部分だけの土壌を入れ替える「部分的用土入替法」を実行しました。
部分的用土入替法の様子
植える部分を少し広めに深く掘り、土を取り除きます。その部分に一般的に市販されている土を入れて、野菜苗を植えつけました。
私の場合は、他の場所で作成した腐葉土を入れて野菜を植え付けました。
①植える場所を深めに掘る。
②その場所に土を入れる、今回は腐葉土を多く含む土。市販の園芸用の土でも可。
③入れ替る土を使って野菜苗を植える。
トマト、キュウリ、ナス、オクラ、スイカ、メロン等の新たに追加するすべての植物に部分的用土入替法で植え替えました。
土を入れ替えて植え付けたトマト
根元の土が入れ替わっているのが分かると思います。
因みに下の写真は、今年枯れた時の参考写真。
このときより土質が改善されていることを願います。
土を入れ替えて植え付けたオクラ
植えつけた野菜苗が枯れる現象(青枯れ病)の対策「部分的用土入替法」の結果
1週間程経過した時点で、枯れる作物はありませんでした。
その後、キュウリで根付かなかった苗が2/8本のみで他は元気です。全枯れしていたのが噓のようです!!
トマト(7/7本)とナス(3/3本)はこの部分的用土入替えですべて定着しました!
部分的用土入替法は大成功と考えられます。
来年度以降、部分的用土入替法によって少しづつ土壌改良していこうと考えています。
1週間後
2週間後